【傾奇者 / Bic】
遂にBicの1stアルバム「傾奇者」がリリースされましたね。もう5周くらい聴きましたけど、めちゃくちゃいいですね!ということで、今回はこのアルバムを紹介したいと思います。
【Bicとは?】
Bicは大阪府高槻市出身のラッパーで、関西のヒップホップクルー「TORNADO=竜巻一家」に所属しています。
私がBicを知るきっかけとなったのが、ニート東京の孫GONG, JAGGLA, Bicの3人で出ている動画でした。BicがTRFのSAMに間違えられたという動画で、これが面白くてそこからBicの動画を見漁ってファンになりました。
ジャパニーズマゲニーズ+Bic:人生で二番目に恥ずかしかったこと
Bicという名前はBICライターからとったそうで、普通のライターは使い切る最後の方は徐々に火が弱くなっていくのに対して、BICライターは最後まで強火で使い切るとパタリと使えなくなるというところが潔くて男らしいということでそのまま名前にしたそうです。
ニート東京やジャパニーズマゲニーズのYouTubeチャンネルにちょくちょく出てきて毎回面白いんで、それぞれのチャンネルのリンク貼っておくので是非見てみてください!
【1stアルバム「傾奇者」】
このアルバムを総じての印象は、「良い意味で時代を逆走している」です。
コテコテの関西弁に、関西人特有のユーモアやデリカシーのなさが詰め込まれた作品になっています。(私は神奈川の人間なのでかなり偏見だと思います。関西人の皆様ごめんなさい。) フェミニストやマナーに敏感な人が聴いたら発狂しそうな曲が詰め込まれています。
今の時代、SNSが隆盛し国民一人一人が自分の意見を全世界に発信でき、国民一人一人がメディアの役割を担っています。不正や違法行為はすぐに晒され、大したことないことですら炎上することも多々あります。この時代では、皆が会ったこともない誰かに気を遣いながら当たり障りのない言葉を選んで情報を発信しています。
そんな今という時代に一石を投じるかのようなこのアルバム。他の誰にも気を遣わず、批判・炎上どんとこいのスタンスで自分の言いたいことをひたすら言っていく。まさにタイトルの「傾奇者」に相応しい作品です。これこそがヒップホップなんだと再認識させられました。
皆さんも是非聴いてみてください。
【個人的に食らったパンチライン】
・「チャリンコパクられたことしかない」
Osaka (feat. HABU)
→めちゃくちゃ面白いけどこれは言い過ぎではないですか?笑
・「ドケチ臭い方が高うつくで」
女は港
→まさにその通りですよね。お金は人のために使うのが1番良い使い方だと思います。
・「他人の為に臭い飯食う」
#らしさ
→人情に厚すぎです。
・「おらんと鬱病になるだけ ほんまソースないカツと一緒やで」
YAらせろ
→シンプルで分かりやすい例えです。
・「見せる生傷だらけの手首 気づいて欲しい間違ったテクニック」
なんかあったら
→すごく感情に刺さりました。しかもライミングも素晴らしい。
・「楽すんな 汗かけ」
かかってこい人生
→シンプルだけど非常に刺さる。この曲からBicのなりたい姿であったり心がけていることというのが感じられて、自分も頑張ろうと思える名曲です。
以上、個人的食らったパンチラインでした。
皆さんが食らったパンチラインも是非教えてください。